ダヴィンチのレスター手稿の思い出・生まれた時から囚われの身だから自然に還ろうと思う

猿の惑星:創世記ジェネシス


Rise of the Planet of the Apes Trailer

 

 

猿の惑星が昔から好きで、このリブート版は特に好きです。

 

大自然の中で自由に生きていたのに、突然人間に囚われ実験体にされ、檻の中で死ぬ。

人間てなんて酷いんだろう。

 

シーザーは人の家で育ち、家の中で生活し、外に出ると人や車に出くわし厄介な目に遭う。人間社会の狭さ、息苦しさ。

 

広大な敷地をもつ、自然のままの公園で、

初めて自由に駆け回り、木に登り、遠くを眺める開放感。

 

自由、自由、自由

感激のあまり、いつも涙が出る。

 

このシーザーの気持ちがすごくよくわかる。

 

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私はね、

生まれた時から、多くの人の目を気にして、車が通るたびに「危ない!」って怒られて、自由に好きなように走り回ることができなくて、

 

道路ではいつも、突然車が来ないかビクビクしながら道を歩いて、

 

「なんで、どんな場所でも車が通るの?」と聞くと、答えはなくて。

 

公園は小さくて、木に登ると怒られて、

ボールを蹴って公園の外に飛ばしてしまうと怒られて

 

動物なんてどこにもいなくて

 

川も海も汚くて

 

寝転んで静かに空を眺めていられる場所なんてどこにもなくて

 

どこへ行ってもアスファルトの地面と車

交通ルールに従わないと怒られて

 

学校も会社も時間通りに、誰かが決めた通りになんでもやらなきゃいけなくて

自分がどうしたいのか、何をしたいのか考えることもなくて、

社会について刷り込まれて、その社会に適応して立派に生きていくことを求められて

 

周りの女子は男性に好かれることばかり考えて、

ゴキブリごときでキャーキャー騒いで、

嫌な目にあっても黙って耐えて

 

念願のワンコと一緒に暮らしたら、ポルカとリードなしで自由に安全に歩ける場所なんてどこにもなかった。

 

狭い道にも車は入ってきて、いつも車が通り過ぎるのを道の端っこで止まって待ってなきゃいけない。

 

電車の中では変なおっさんが犯罪放題。

 

道を歩いていても変なおっさんが怒鳴ってくる。それなのに警察は逮捕しない。

 

アスファルトの道なんていらないし、警察もちゃんと守ってくれないのに、

いきなり税金の請求がきて、それは一生続きますよって言われて、

 

水を得るにも、食料を得るにも、服を得るにもお金が必要で、

一生、お金を稼ぐために他人が認める仕事をしなくちゃいけなくて、

 

なんか、ものすごく理不尽で、檻の中にいる感覚を感じ続けてきた。

 

やりたいこと全部やるって決めて、

好きなことを初めて、好きな時間に寝起きして、好きな時間に仕事して、

どんどん自由に近付くにつれ、

「人間は自然の一部」ということを理解し、

この世界に生まれ出でた瞬間から、自然から遥か遠く離れた場所で檻の中に入れられて生きていることを感じずにはいられなかった。

 

 

 

自由になりたい。自然に還りたい。

だから、自然に還ろうと思う。

 

野山を駆け回って、虫と動物と自然と戦いながら本当の人間として生きていきたい。

 

 

https://twitter.com/licca2016/status/910364817512452099

本気で猿やゴリラが襲ってきたら、人間は簡単に絶滅するだろうな。

 もしかしたら、自然は意思のようなものを持っていて、もし本当にこの世界に害のあるものが発生したらそれを淘汰するように働くんじゃないかなって思うことがある。

人間がまだ生存できているのは、自然が人間のことをまだ「害生物」と判断していないからかもしれない。

善い人間がいて、悪い人間がいて。

でも、きっとどこかに越えてはいけないラインがあって、そのラインを越えた瞬間、人間は自分たちの、自然への畏怖の念に欠けた、驕りを痛感することになるのかもしれない。

 

自然に囲まれた場所でポルカと暮らしてもっともっと自然を知りたい。

 

10年前に見たダ・ヴィンチの直筆ノート。

いつも頭の片隅にある。

頭を貫かれて、呆然となって、美術館の人に鉛筆借りて一生懸命メモったんだ。

 

-Leicester-

大地には植物的な活力が宿っている。 

大地それ自体が肉体なのである。

地球の軟骨は凝灰岩であり、その血液は水脈であり、心臓の内部にあるべき心室は海洋である。 

生物の鼓動が手首を通る血液の脈拍であるのと同じく、地球の鼓動は海の潮の干満である。 

この世界の生命の熱は日であり、それは地球に活力を与えている。 

その生命力を宿す水が、温泉、硫黄の鉱山、火山など、地球のさまざまな場所で呼吸している。

 

地球が生きているなら、銀河の星々は地球の友人だろう。

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